21世紀臨調オフィシャルホームページ

HOME | サイトマップ | 注意事項ならびに個人情報保護方針

 21世紀臨調とは
 政治改革ライブラリー
 マニフェスト年表
 編集長より
編集長より
編集長より > バックナンバー
ホームページを運営する21世紀臨調事務局のコーナーです。21世紀臨調の日々の活動やエピソード、21世紀臨調が公表する提言の趣旨や背景、当サイトの更新情報などをご紹介します。
第4号配信「21世紀臨調の『幹事会』をご紹介します」(2006.2.3)

新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)は各界有志約180名の無償のボランティアによって支えられています。その活動を束ねながら21世紀臨調の全活動方針を策定し、民間による政治改革運動の司令塔を担っているのが「幹事会」です。

幹事会は4名の共同代表(佐々木毅、茂木友三郎、北川正恭、西尾勝)と4名の副代表(増田寛也、古賀伸明、池田守男、福川伸次)、会議の運営や各種提言のとりまとめ役を担う2名の主査(曽根泰教、飯尾潤)で構成されています。

幹事会風景
(2006.1.24、キャピトル東急ホテル)

政局が緊迫したり、解散総選挙などの重大な局面を迎えると、「前田君、そろそろ集まったほうがいいんじゃないか」という電話が入り、「そうですね。なるべく早く集まったほうがよさそうですね」といった以心伝心のやりとりで開催されたりもしますが、何事もない場合は月1回程度の頻度で開かれるのを通例としています。

幹事会はたいてい朝8時からの朝食会形式で行われます。場所は東京永田町のキャピトル東急ホテル。キャピトル東急ホテルの和食弁当は美味しいと評判ですが、いよいよ正念場という時期を迎えると、さまざまな委員会も動き出すので、メンバーは朝に弁当、夜に弁当、一晩寝て次の日の朝も弁当という日々が続きます。

「いくらなんでも、もう食べ飽きたよ」というボヤキや恨み節を背中に受けながら、それでも会議は続く。私自身、そんな生活をもう15年以上も続けているので、さすがに味噌汁のだしも、里芋や切干大根の味付けもホテルマン以上におぼえましたね。

右から、西尾勝代表、佐々木毅代表、
増田寛也副代表、池田守男副代表(1.24)

幹事会の進行役は佐々木毅先生がつとめます。10分程度のせわしない食事が終わると、誰よりも早く弁当を食べ終わる佐々木先生の「そろそろ始める?」という合図でおもむろに会議が始まります。会議自体はいたってざっくばらん。形式的な進行を排し、メンバーによる侃々諤々の意見交換を行うことを伝統としています。

1月24日、今年初めての幹事会が開催されました。昨年の総選挙結果を受けて本格的に動き出した日本政治を睨みつつ、今後1年間の21世紀臨調の活動方針の大枠をどう組み立てるかが議論されました。

今年は秋に自民党や民主党の党首選挙が予定されています。21世紀臨調としても、前々回の総選挙から始まった政権公約(マニフェスト)をより確かなものにし、政府や政党の体質改革をさらに促進する観点から、今回の党首選挙がどのような形で行われるかはきわめて重要なテーマであると認識しています。

右から、古賀伸明副代表、茂木友三郎代表、
北川正恭代表、福川伸次副代表、飯尾潤主査(1.24)

政治の仕組みについて言えば、今秋に小泉内閣が退陣することを踏まえ、現状を評価し課題を明らかにしながら、これまで積み上げられてきた「首相を中心とする内閣主導体制」(政治主導体制)の確立に向けた取り組みをいかにして定着させ、進化させていくかが課題となります。

他方、与野党関係に目を転じれば、日本の政党政治をさらに成熟させるためにも「政権選択時代」における野党第一党はいかにあるべきか、国会の審議や運営はどうあるべきか(参議院の改革を含め)について、政党、政治家のみならず、報道するメディアの側をも巻き込んだ合意形成作業が求められています。

政策レベルでは、第2期「三位一体改革」の枠組み作りが当面の課題となります。地域や生活者を起点とする不可逆的な分権改革のうねりは、ここ数年のローカル・マニフェスト運動とあいまって本格的な地方政府改革運動へとつながり、やがてそれは、中央・地方を通じた政府の再構築論議へと向かうことになるだろうと考えています。

同上(1.24)

政治の営みを支えるインフラの整備について言えば、真っ先に公職選挙法の改正があります。IT利用の解禁や国政選挙における政権公約の頒布規制の緩和、ローカル・マニフェストの頒布解禁など、すぐにでも解決すべき課題もあれば、公選法を国民本位のものとするための根本的な見直し作業もあります。

政党はシンクタンクの創設に動いていますが、政党や政治家の営みを社会の中にしっかり根付かせていくためには、それを支えるためのインフラの整備が必要です。政治・政策領域において政策や知識、情報、人材が流通する仕組み作りを進めるために、国民の側がどのような取り組みが必要かを真剣に考えねばならない1年にもなりそうです。

課題は山積していますが、どうやって取り組むかはまさにこれから。それぞれ切り離すことのできない課題ですし、幹と枝の関係もあれば、メダルの表と裏、入口と出口の関係もある。相乗効果が見込まれる方法もあるし、選択と集中、一点突破・全面展開という考え方もある。

同上(1.24)

24日の幹事会でも、どのルートから山に登るかに議論が集中しました。ライブドア事件や耐震強度偽装事件など、国会は早くも波乱含みの展開です。

さて、今年はどんな作戦をたてましょうか。21世紀臨調も新体制に衣替えして4年目。これからが本当の正念場です。

                               (前田 和敬)



▲このページの先頭へ

Copyright(C) 2005 21世紀臨調 All Rights Reserved.
掲載の記事、写真、図表等の無断転載を禁止します
著作権は21世紀臨調またはその情報提供者に帰属します。
ご利用にあたっての注意事項等はこちらをご覧ください。